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GODJの安定化メモ

これから年末年始にかけて数多くのイベントが催されるかと思います。そして、イベントといえばもちろん、GODJの出番です。あちこちの現場でプレイする機会が増えますが、とにかく遭遇したくないのが機材のトラブルです。 個人的にはプレイ中にGODJがフリーズするような地獄を味わったことはないのですが、PAがトラブったことは何度か経験があります。そんな時はイヤーな汗がUK pintくらい放出されるのを感じるわけです。 こうした事態を避けるためにも、少なくとも自分でコントロールできる部分については、手を打っておきたいところ。ということで、GODJの安定化についてのヒントをお送りします。 ファームウェアは常に最新版を ファームウェアのバージョンは、オプション画面の「システム(2)」タブで確認することが出来ます。2017/12/21現在の最新版は「17696」です。そもそも、ファームウェアって何ぞな? とか、アップデートってどうやるんよ? という方は、次のリンクが参考になるかもしれません。 ファームウェア ファームウェアを更新する SDカードのフォーマット SDカードが引き起こす奇々怪々な互換性の問題は、非常に悩ましいものです。カード関連のすべての問題が解決できるわけではありませんが、フォーマット&リストア(データのバックアップ→フォーマット→バックアップしたデータの書き戻し)は解決の選択肢の一つとして挙げられるかと思います。 作業の注意点は次のとおりです。 作業前に必ずバックアップを取る(フォーマットすると全てのデータが失われます) フォーマットはGODJ本体にて行う SDカードについてはこちら → SDカードを使う 現場で音源の解析を行わない イベント前に音源の準備(解析)を済ませておきましょう。現場で曲追加→解析→即プレイは慌ただしいだけではなく、GODJのCPUパワーを消費してレスポンスの低下などの問題を引き起こす原因となります。現場でネタの追加が必要な場合、プレイに若干の制限がつきますがライン入力経由で外部音源の利用を考慮した方がいいでしょう。 バッテリーは満タンで GODJは非常に省電力なので忘れがちですが、やはりバッテリーは満タンにしておきたいところ。無用なトラブルを避けることが出来ます。 ざっと思

ファームウェア(17696)が公開される

GODJ Plusの目玉機能の一つ、MotionScoreをサポートしたファームウェア17696がリリースされました。 MotionScoreは有償モジュールとなっており(Makuake版GODJ Plusは無料)、PC(Mac)用MotionScoreをインストールしたPC(Mac)と同モジュールを有効化したGODJ Plusを接続することで、PC(Mac)上のアバターがサウンドに合わせて踊りまくるというファンキーな仕組みです。DJだけではなく、VJもしれっとこなすGODJ Plusのポテンシャルの高さをうかがい知ることができます。 これ以外にもバグフィックスを含みますので、GODJ/-Cユーザも要チェックです。特に、起動が失敗する問題は現場で何回か遭遇し、そのたびにヒヤヒヤしていました。ようやく解消されてひと安心です。 以下は、ユーザーフォーラムからの引用です。 追加機能: (Plusのみ)新拡張機能「MotionScore」に対応(別途ご購入が必要です)。 バグ修正: (Plusのみ)不具合回避のため、「ビートイルミネーション」機能の「ソフト」「ハード」を一時的に無効化。対策が完了しだい復活させる予定です。 (GODJ、GODJ-Cのみ)電源投入時、特定のタイミングで電源ボタンを離すと起動に失敗しフリーズする問題を改善。 他、全体的な安定性の向上。 このエントリの情報源 過去のファームウェアにおける変更点 (→17696) (JDSound 公式フォーラム) Twitter GODJ Plusのファームウェアをバージョン17696にアップデートした。MakuakeモデルなのでMotionScoreアプリケーションは無料ダウンロードだったので入れてみた(*'▽'*) pic.twitter.com/pz469S2yYl — た〜さん (@Perfume_prfm) 2017年11月1日

ファームウェア(17555)が公開される

最新版のファームウェアである、17555がリリースされました。 バグフィックスとGODJ Plusのレスポンス向上が主な内容です。 以下は、ユーザーフォーラムからの引用です。 変更点: 全体の処理負荷を軽減。 ボタンキューおよびホットキュー再生時の反応を改善。 バグ修正: オプション「前回ロードした曲の復元」が17468で正しく動いていなかったバグを修正。 ファームウェアアップデート時、まれにフリーズすることがある問題を修正。 ※万一アップデートに失敗した場合は、本体背面のリセットボタンを押したのち、マニュアルp.100のリカバリメニューから再度アップデートを実行していただくと解決する場合がございますのでお試しください。 (Plusのみ)電源投入時まれに発生するスピーカードライバの不具合を修正。 (Plusのみ)電源投入後しばらくの間、バッテリー残量が必ず100%と表示されてしまう問題を修正。 ※なお、バッテリー残量表示の精度については引き続き改善を行ってまいります。 いつものとおり、さっそくアップデートしてみました。ひと通りの操作を行いチェックを行いましたが、今のところ特に問題はなさそうです。 このエントリの情報源 ファームウェアアップデートのご案内 (最新版は17555です) (JDSound 公式フォーラム)

ファームウェアを更新する

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取り上げていそうで、取り上げていなかったネタ。ファームウェアの更新についてメモしておきます。 手順は次のとおりです。 公式サイトから最新のファームウェアをダウンロード(要アカウント登録)する ファイルをGODJの内蔵ドライブまたは、SDカードにコピーする USB接続を解除する オプション画面→システム(2)タブを選択する UPDATEスイッチを右にスライドする 更新が開始され、進捗が表示される 書き換えが完了すると、自動的に再起動がかかります 項目4、システム(2)の画面でUPDATEスイッチが表示されない場合、ファームウェアのファイル名を確認してください。もし「 update.bin 」になっていなければ、そのようにリネームしてください。 GODJの仕様として、アップデート用ファームウェアのファイル名は「 update.bin 」と決め打ちされています。これ以外(例えば、「update(1).bin」とか、「update -コピー .bin」など)では、たとえ正当なファイルであってもファームウェアとみなされず、UPDATEスイッチは表示されません。くれぐれもご注意ください。 このような事態を避けるためにも、アップデートが 無事に完了 したら「 update.bin 」は不要になりますので、そのつど削除することをおすすめします(容量ももったいないですし)。 このエントリの情報源 ファームウェア

ファームウェア(17468)が公開される

ついに、GODJシリーズ全機種でAACフォーマットの再生が可能となるファームウェアがリリースされました。 内容は次のとおりです。 有償拡張機能を導入 AACデコーダ ハイレゾモード AutoDJ Advanced FX ピアノ&ギター パッドに新モード「Latch」を追加 一回タッチで最後まで再生、もう一回タッチすると音を止めるトグル式の発声モードです 認識できるファイル・フォルダ数の上限はドライブごとに独立ではなく、内蔵ドライブ+外部SDカードあわせて9900項目とした GODJ Plusにおいて、Master LevelノブおよびMonitor Levelノブのカーブを変更 プレイリスト内の曲一覧のソート順を記憶するように変更 とうとう、ユーザ念願のAAC対応が果たされました。と、思ったのも束の間、こちらは有償モジュール扱いとなっています。導入には最新ファームウェア(17468以降)に更新のうえ、ライセンスを購入する必要があります。有償ファームウェアの話は、開発元JDSoundの 宮崎社長のインタビュー で言及されていました。個人的にはGODJ Plusの未実装機能の搭載が終わってからの導入、つまり、もう少し先の話かと予想していたのですが、思ったより早いスタートとなりました。 それから、有償モジュールの影に隠れていますが、最大曲数について制限の緩和があったのも見逃せません。これまではドライブごとに枠が決められていましたが、それが取っ払われ、内蔵ドライブとSDカード合わせて、最大9900曲となりました。こちらについても、以前、公式Twitterで 言及 されていました。 兎にも角にも、待ちに待ったAAC対応。さっそく、モジュールを購入しました。今後はフォーマットの変換が不要となり、感無量です。音源の管理もよりシンプルにできます。少しずつ、プレイ環境の再構築(mp3→AAC)を行いたいと思います。 最後にちょっとだけ、わがままを言わせてもらうと「TUNE UPストア開店記念:期間限定ディスカウント!!」なんてものがあったら、それはもう、狂喜乱舞だったかも……。 このエントリの情報源 ファームウェアアップデートのご案内 (最新版は17468です) (JDSound 公式フォーラム) GODJ 機能比較

GODJ-Cにもハイレゾモード?

【2017.7.20 更新】ファームウェア(17468)の有償モジュールとして、GODJ-C用 ハイレゾモードと 楽器機能がリリースされました GODJシリーズでハイレゾモードに対応しているのは、元祖GODJとGODJ Plus(ファームウェアアップデートにて対応)となっています。GODJ-Cは楽器機能(ピアノ/ギター)とハイレゾモードがオミットされ、元祖GODJの廉価版として位置づけられています。 昨日のGODJ公式アカウントのつぶやきをご覧ください。 ファームウェアリリースに向けてめちゃくちゃテスト中なう。 #GODJ #godjplus pic.twitter.com/to1O8fR9Jb — GODJ (公式) (@GODJ_jp) 2017年6月21日 写真をよく見ると、黒い筐体のGODJ-Cがハイレゾモードになっています(Format:96.0kHz 24bitの表示も見えます)。今後公開されるファームウェアによって、GODJ-Cもハイレゾモードに対応する可能性が出てきました。 今のところこの件に関して公式に言及はなく、何の確約もありません。しかし、廉価版であるため省略されていた機能が実装されるとしたら、GODJ-Cユーザにとってワクワクする話ではないかと思います。 これに引き続き、ユーザが切望するAAC対応と最大曲制限の撤廃についても、早期の実現を願うばかりです。

AutoGain機能が搭載されるかも?

前回は2エントリに分けて、音源の音量レベルを揃える方法についてご紹介しました。 エントリの更新をTwitterで告知したところ、GODJ公式アカウントより次のようなリプライをいただきました。 はっ!ReplayGainに対応しなくちゃ!って一瞬思ったんですがよく考えたらAutoGainの機能を自前で開発してました…(^_^; リリースまでお待ち下さいませ。 — GODJ (公式) (@GODJ_jp) 2017年6月5日 どうやら、今後のファームウェア更新によって、GODJに音量レベルの自動調節機能が搭載されるようです。どのような方式になるのかは明らかではありませんが、PCでの作業を必要とせず音量を揃えられるのであれば、ラジカセ的な使い方はいうまでもなく、DJプレイでも重宝すること間違いなしです。 GODJシリーズはいったいどこまで進化していくのか、興味津々です。兎に角、新ファームウェアのリリースを待ちたいと思います。

音源の音量を揃える(実践編)

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理論編 からの続きです。順番としては、まずそちらからご覧いただければと思います。  実践編で使うソフトウェアはミュージックプレイヤー「 foobar 2000 」です。こちらはWindows用となっています。Macユーザは「 MP3Gain Express for Mac OS X 」が同様の機能を持っているようです。 ReplayGainによる音量の調整 セットリストを作成する  すべての曲を選択して、右クリック→ReplayGain→Scan per-file track gainを選択する スキャン中はプログレスバーが表示されます 結果が表示されたら[Update File Tags]ボタンを押す これで、タグに音量の情報が書き込まれました 再度、すべての曲を選択して、右クリック→ReplayGain→Apply track ReplayGain to file contentを選択する 【注】ストップ【注】書き換え前の警告です【注】ストップ【注】 オリジナルの音量は失われ、二度と戻すことは出来ません。音源のバックアップをお忘れなく! 音量の書き換えを行うか確認のダイアログが表示されます オリジナルファイルが存在しているか確認してください。問題がなければ[OK]ボタンを押す 書き換え中はプログレスバーが表示されます これで音量を揃えることが出来ました。ファイルをGODJにコピーしてください 繰り返しになりますが、音量を書き換えるとオリジナルの値に戻すことは出来ません。取り込みからのやり直しになります。くれぐれもご注意ください。 このようにして、ちょっとした手間を掛けることで、快適なプレイ環境を準備することができます。願わくば、GODJシリーズがReplayGainに対応すれば音量のスキャンだけで済むので助かるのですが……。ここでひっそりリクエストしておこうと思います。 このエントリの情報源 Replaygain つかいかた (foobar 2000 Wiki for Japanese Users)

音源の音量を揃える(理論編)

「音源の音量がいちいちバラバラでmixのときテンパる」こんな経験はありませんか? DJあるあるの上位にランクインするネタではないかと思います。 そんな時、チャチャッと調節してやるのがDJの腕の見せどころなわけですが、「そんな余裕1ビットもねぇし、音量ごときに煩わされるのはゴメンだぜ」という方には、あらかじめ音源の音量レベルを整えてプレイする方法をおすすめします。そこで利用するのが、ReplayGainという技術です。 ReplayGainの仕組み 音源をスキャンして平均音量とピーク(最大音量レベル)を調べる スキャンした情報を音源(ファイル)のタグに記録する ReplayGainに対応したプレーヤーで音源を再生すると、タグからデータを読み込んでレベルの調整が行われる この技術のメリットは、音源(ファイル)に追加されるのはタグ情報のみで、音声データを書き換えて変更するわけではない点です。つまり、ReplayGain対応プレーヤーでは調整済みの音量で再生されますし、一方、未対応のプレイヤーでは、タグの情報は無視されますので、調整が行われずオリジナルの音量のまま再生されることになります。 ReplayGainの大まかな説明はこんな感じです。さっそく、GODJでも取り入れたいところなのですが、残念ながらGODJシリーズはReplayGainに対応していません。今までの説明は何だったのかとお思いでしょうが、大丈夫です。ちょっとした手間さえいとわなければ、方法はあります。 先ほど、ReplayGainのメリットは、音源に追加されるのはタグ情報のみであると説明しました。しかし、GODJはこの情報を利用することができません。ではどうすればいいのかといえば、直に音源の音量を変更してしまえばいいわけです。作業にはReplayGainに対応したプレーヤーを使い、タグから情報を読み込んで音源の音量を書き換えます。これならば、GODJシリーズでもOKです。 しかしその一方で、 オリジナルの音量は上書きされ、元に戻すことはできなくなります 。ですので、ちょっとした手間ですが、GODJ用にはオリジナルの音源でなくバックアップを使うようにします。もちろん、レベル調整済み音源だけあればいいという方は、この限りではありません。 なかには「あらかじめ音量を揃えるとは、

サンプラーパッドで遊ぶ

プレイにピリッとスパイスを効かせる飛び道具といえば、何といっても「サンプラーパッド」ではないかと思います。 プリセット音色に限らずユーザがオリジナル音色を追加できるのが魅力です。私めもTM Networkの「Get Wild」からオイシイところを切り出して「ゲワイパッド」を作成して活用しています。ハマりだすとあちこちからネタを拾ってはGODJにブチ込む作業が楽しくて仕方がなくなります。 ちなみに、パッドは1セット8音色となっており、これをひとつのフォルダに収納して管理する仕組みとなっています。また、セットは最大16個(フォルダ)まで作成することができます。8×16=128音色もあればかなり遊べるかと思います。効果音やお気に入りのフレーズなどはもちろん、音源まるまる1曲を割り当ててしまうという力技もあります。 工夫次第でプレイの強力な武器となりますので、ぜひ活用したいところです。 このエントリの情報源   Re: サンプラーのフォルダ数制限について (JDSound 公式フォーラム)

最大曲数制限の緩和

【2017.7.20 更新】ファームウェア(17468)に、このエントリでの取り上げた緩和策が導入されました。 先日、屋外ビールイベントにGODJを出動させて、初めて B2B に挑戦したりと大いにハッスル(死語)して来ました。ビール、そしてGODJ、これ以上ない最高のイベントでした。 それはさておき、そろそろAAC対応ファームウェアがリリースされそうな今日この頃ですが、同じようにGODJの機能要望リストの上位に入るものといえば、「 最大曲数制限 の撤廃」が挙げられます。 この件に関して、公式Twitterで撤廃に向けての取り組みが明らかになりました。 @kishiwadapeople すみません!まずは内部と外部合わせて1万曲という仕様変更にチャレンジしています。もう少しお時間下さい! — GODJ (公式) (@GODJ_jp) 2017年5月22日 @kishiwadapeople はい、そのような感じになります。まず内部の曲数をカウントしてメモリを割り当て、残数をSDに割り当てる作戦です。このリリースを第一段階とし、その後曲数上限の完全撤廃を目指します。 — GODJ (公式) (@GODJ_jp) 2017年5月22日 最大曲数の制限を完全に撤廃する前に、縛りを緩和するファームウェアをリリースするとのこと。 ツイートから内容をまとめます。 最大1万曲という制限は変更なし ドライブごとの制限を撤廃、内部メモリ、SDカード合わせて最大1万曲とする 1万曲をどのドライブに割り当てるのかは、GODJが動的に行う → 割り当ての仕組みは次のとおり まず、内蔵メモリ用の枠を確保したのち、残りをSDカードに割り当てます。例えば、内蔵メモリに100曲保存してある場合、SDカードには別途、9900曲(10000 - 100 = 9900)保存できることになります。何といっても、動的に行われるというのがミソです。 これは制限の撤廃に向けて、大きな前進です。特にGODJ Plusの割り当て(内部:5000/SD:5000)については、改善を望む声が上がっていました。今のところリリースの時期については言及されていませんが、AAC対応とともに早期の登場が待ち望まれます。

ベータ版ファームウェア(17345)が公開される

JDSound 公式フォーラムにて、ベータ版ファームウェア17345が公開されています。 このバージョンはバグフィックスが目的ではなく、Master LevelとMonitor Levelノブの減衰量を、これまでとは異なる設定に変更した試作版となっています。 内容は次のとおりです。 最大音量と最小音量には変更ありませんが、従来版でノブ12時に相当する値が、この試作版ではおよそ9時の位置に割り当てられています。9時から7時(0%)の範囲では従来よりも急激に減少するカーブとなります。 ボリュームのカーブについての要望は非常に限られたニーズかと思います。ボリュームの挙動について興味のあるユーザは、お試しいただいたうえで開発元へのフィードバックをお願いします。 ただし、 ベータ版 となっていますので「転んでも泣かない」の心構えをお忘れなく。 このエントリの情報源 Re: Master out のボリュームのカーブ (JDSound 公式フォーラム)

ファイル転送の不具合について考えてみる

GODJ公式Twitterに、次のようなツイートがアップされました。 PCとGODJ Plusを接続し音楽ファイルを転送する際に転送が途中で止まってしまうという報告がございました。初期不良品として交換させて頂いたのですがその交換品でも発生するとの事で対応に苦慮しております。皆様の環境で同様の問題はございますでしょうか? #godj #godjplus — GODJ (公式) (@GODJ_jp) 2017年5月12日 一口に転送の不具合といっても、原因は多岐にわたります。こうなると、思い当たる節を地道に潰していくしかなさそうです。 GODJ側で考えられるの要因 ファームウェアの不具合(通常起動/リカバリモード) 本体の不良(システムメモリ、ストレージメモリ、USBコントローラなどの基板まわり、あるいはコネクタ不良など) SDカード(不良、ライトプロテクト・スイッチ) 接続関連で考えられる要因 USBケーブルの不良 or 相性 変換コネクタ(USB B→micro Bなど)の有無 USBハブ(経由しているか否か、セルフパワー or バスパワー) ホスト(パソコン)側で考えられる要因 USBコントローラの相性 USBのバージョン(1.0/2.0/3.0) USBポートの選択(フロント、リアなど) 電源ユニット(PSU)の不良 OSの種類、バージョン(Mac or Win or その他) セキュリティソフトウェア ウイルス、マルウェアなどの感染 ざっと考えてみても、これくらいはあるでしょうか。 なかでも「相性」というものが特に厄介です。メーカーは規格(USB、SDカードなど)に準拠して製品を作っているわけですが、微妙な実装の違いなどが原因で不具合が引き起こされます。規格書どおりに設計されているにもかかわらず(少なくとも、各メーカーはそうしているつもり)、本来存在しないはずの相性問題が、どうしても起こってしまうのです。 問題を未然に防ぐには、ありとあらゆる製品の組み合わせで検証を行う以外にありません。しかし、限られたリソースの中でその範囲は自ずと絞られてしまいます。こうなるとGODJユーザからの報告が、いかに有益なものかご理解いただけるかと思います。 ということで、ファイル転送でお困りの方が

GODJ PlusのAAC対応

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【2017.7.20 更新】ファームウェア(17468)の有償モジュールとして、AACデコーダーがリリースされたことで、GODJシリーズ全機種がAACの再生に対応しました。 GODJ PlusのAAC対応について新しい情報です。 GODJ Plusは購入先を問わず、すべてAACに対応しているものと思い込んでいたのですが、現在(5/10)対応しているのは、Makuake(クラウドファンディング)版のみということです。 それ以外の方法で入手した場合(一般販売版)、現状ではAACに未対応であり、GODJ/-Cと同じく、FWのアップデートを待つ必要があるとのことです。 お使いのGODJ PlusがMakuake版かどうかは、次の手順で確認できます。 オプション画面→システム(2) に、Makuakeのアイコン( )があればMakuake版 これに合わせて、関連エントリにも追記しました。 m4aが再生できない GODJ 機能比較表 当方が知る限り、AAC対応についてMakuake版と一般販売版で異なるという情報は、これまでなかったように思います。 驚愕の事実というべきか、そもそもAACへの対応はクラウドファンディングのストレッチゴール達成特典だったわけで、Makuake出資者へのプレミアという意味合いがあるのでしょう。しかし、同じハードウェアでこのような差をつけるのは混乱を招きかねません(今後解消されるとしても)。その点が非常に残念です。 このエントリの情報源 Re: pulsのaac再生について (JDSound 公式フォーラム)

ベータ版ファームウェア(17329)が公開される

ファームウェアの開発が盛んに行われているGODJですが、先日リリースされた「バージョン 17327」に、SDカード内のファイル管理に関するバグが見つかったため公開停止の措置が取られました。 開発元では、このバグに対処したベータ版である(17329)を急遽リリースして対応に当たっています。 現在(5/8)、公式ページでは2種類のファームウェアが公開されています。 バージョン17327のバグを改修したβ版である、バージョン17329 一つ前の正式版である、バージョン17283 バージョン17327を導入済みであれば、バグ修正版である17329への更新を、バージョン17327よりも以前のFWをお使いの方で、今のところプレイに問題がないのであれば、いずれ発表される公式版を待ってもいいかもしれません。 こちらの環境では、17329をインストールして様子を見たいと思います。報告すべきことがあれば、別途エントリをアップします。 このエントリの情報源 Re: ソフトウエアをアップデートした方が不具合(SDカード読み込みエラー)がでます (JDSound 公式フォーラム) ファームウェアのダウンロード [要ユーザ登録](jp.monstergodj.com) 公式Twitter GODJシリーズ共通ファームウェアのβ版をリリース致しました。前回のリリースで混入していたファイル認識に関するバグの修正を入れました。宜しくお願い致します。 #godj #godjplus https://t.co/DjhhRr1dhN — GODJ (公式) (@GODJ_jp) 2017年5月8日

m4aが再生できない

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【2017.5.10 追記】GODJ Plus Makuake版、一般販売版について追記しました。 【2017.7.20 更新】ファームウェア(17468)の有償モジュールとして、AACデコーダがリリースされたことで、GODJシリーズ全機種がAACの再生に対応しました。 現在(5/10)、AAC形式の再生に対応しているのは、GODJ Plus Makuake(クラウドファンディング)版のみとなっています。 出荷時のファームウェアでは一部のAACファイルが再生できない問題がありましたが、 最新版のファームウェア で修正が行われました。それでも、未だAACが再生できないというツイートを見かけますので、ここで情報を整理しておきたいと思います。 主な原因として、3つ考えられます。 非対応のフォーマットを再生しようとしている AACデコーダ(有償)が無効になっている AACデコーダのバグによるもの 原因1について解説するために、まず、AAC対応についてまとめます。 AAC(Advanced Audio Coding)は音声圧縮方式のひとつであり、GODJシリーズはこれに対応している AACのファイルにはm4a、3gpなどの 拡張子 が付けられ、GODJ Plusはこれらを認識する(※m4pはDRM付きなので非対応) ややこしいことに、AAC形式とはまったく別の圧縮方式ながら、同じ拡張子(m4a)を付けるものがあります。それが、 ALAC (Apple Lossless Audio Codec)であり、Appleロスレスと呼ばれるものです。 つまり、ファイルの拡張子がm4aとなっていても、必ずしもAAC形式の音声ファイルとは限らないということです。GODJシリーズが対応しているのはAAC形式であり、ALAC形式については非対応です。このような理由から、再生できないm4aファイルが存在するわけです。 余談ですが、なぜ拡張子が同じかといえば、いずれも同じコンテナフォーマットを使用しているためです。 お叱りを承知で、乱暴な例え話をすると「 同じ弁当箱(MP4コンテナ)だが、まったく別のおかず(圧縮方式)が入っている弁当が2つある 」ということになるでしょうか。箱はまったく同じですが、一方はのり弁当であり、他方は唐揚げ弁当になっている

ファイルブラウザでのノブ操作

ファイルブラウザ画面での操作について、ちょっとばかり細かい話です。 FUNCTIONノブをグルグル回して選曲をする際に、何か違和感を感じたことはありませんか。じつはTrack AとTrack Bでは、ノブの回転方向に割当てられている操作が逆になっています。次の表は、それをまとめたものです、 Track A Track B 前(上)へ移動 時計回り 反時計回り 次(下)へ移動 反時計回り 時計回り ボリュームは一般的に、時計回りで増加(+)、反時計回りで減少(-)という動作をしますので、Track Aの挙動に違和感を覚えるのも不思議ではありません。なぜこのような仕様にしたかといえば、あくまでも推測ですが、ターンテーブル画面のアークセレクタと統一性を持たせる意図があるのかもしれません。 ある意味、非常に細かい話なのですが、開発元ではこの件についてコミットを表明しています。今後のファームウェアアップデートによってノブの挙動が変更できるよう、オプションに盛り込むとのことです。ともすると、流されてしまいそうな要望にも耳を傾け、製品へ取り入れていくJDSoundの姿勢には、ほんとうに頭が下がる思いがします。 このエントリの情報源 公式Twitter @okuchang はい、こちらは同様のご意見が増えて参りましたので次のアップデートでオプションとして採用する事に致しました。貴重なご意見に感謝です! — GODJ (公式) (@GODJ_jp) 2017年4月25日

SDカードを交換しながらのプレイ

音源の管理の仕方は人それぞれ、まさに十人十色かと思います。 かくいう私めは、ジャンルごとに複数のSDカードを使い分けています。例えば、Rock用カード、Soul/Funk用カードなどなどです。試行錯誤してきましたが、これが一番しっくりくる方法でした。 ただ、RockからFunkなどジャンルをまたぐ場合、カードを交換しなくてはならないのが少々面倒ではあります。また、その前提として、そもそもGODJの電源を切らずにカードを交換してもいいのものかという疑問が浮かびます。 ご安心ください、公式フォーラムに情報があります。結論からいえば、電源を切ることなくSDカードを交換をすることは可能です。一点だけ注意があります「 SDカード上の音源を再生中、そのカードをイジェクトしてしてはいけない 」ということです。再生中のターンテーブルの針を上げる、あるいはCDのイジェクトボタンを押すのと同じ暴挙ですから、何を今さらといった感じですが、これだけはご注意いただければと思います。 ということで、カードの交換はSDカード以外の音源をつなぎにしながら、行うことになります。こんな時、機能豊富なGODJはつなぎの音源についても、いくつかのパターンで対応できます。 サンプラーを使う ビートシーケンサーを使う Line Inからの外部音源を使う 内蔵メモリを使う なかでも、方法4が最も手軽だと思います。内蔵メモリの音源を再生中に、カードを交換すればいいわけです。タイミング的にも余裕があります。一方、サンプラーを使うのは即興性が高く、上級者向けかと思います。それは難しいとしても、padに1曲まるまる割り当てておき、それを再生するのも面白いかもしれません。 レコードバッグや膨れ上がるCDポーチに悩まされることなく、現場であれもこれもとワガママなmixが可能なGODJ。その機動力を最大限に活かしたいところです。 このエントリの情報源 複数カードによるプレイについて  (JDSound 公式フォーラム) 公式Twitter @hentonacyoyu はい、もちろんできます! — GODJ (公式) (@GODJ_jp) 2017年4月28日

JDSound 宮崎社長のインタビュー

【2017.8.3 更新】有償拡張モジュールの登場にともない、内容をアップデートしました 今日からGODJ Plusの一般販売が始まり、先ほどAmazonでも取扱いがあることを確認しました。 これと足並みをそろえるように、 藤本健のDTMステーション にてGODJ開発チームの最高責任者である、JDSound 宮崎晃一郎社長のインタビューが掲載されています。気になるやり取りがいくつかありましたので、いくつかピックアップしたいと思います。 GODJのラインナップについて -- もともと、もっと小さいGODJという製品もありましたが、これとは併売であると考えていいんですか?また、それぞれの価格はどうなりますか? 宮崎: 現行製品はGODJの廉価版であるGODJ-Cという機材で34,800円+税で購入することが可能です。一方で、今回新たに発売するのがクラウドファンディングを行ったGODJ Plusで、こちらは49,800円+税となっており、これらは今後も併売していく予定で、お好みに合わせて購入していただければと思います。 どうやら、初代GODJは終売になったようです。スピーカーなしのコンパクトタイプの購入を検討中の方で、楽器/ハイレゾ再生機能を重視する方は、流通在庫を探しましょう。なお、GODJ-Cでも拡張モジュールのライセンスを購入することで、元祖GODJ相当にアップグレード可能です。 Wi-Fi、Bluetooth、音楽配信サービスとの提携など -- Wi-FiやBluetooth機能が中に入っているのですか? 宮崎 :Wi-FiやBluetoothもUSBにアダプタを取り付けることで使えるようになる、というものです。このWi-Fi機能は、PCがなくても、ここに直接音楽をダウンロードして使えるようにするため、という目的で搭載しました。具体的に、どの音楽ダウンロードサービスと連携させるかについては、現在各社と交渉中であり、実現可能になったところでファームウェアのアップデートの形で提供していく予定です。ダウンロードだけでなく、ストリーミングにも対応できれば……と目論んでいるところですが、詳細についてはもう少しお待ちください。一方、Bluetoothにおいては2つの使い方を可能にしています。ひとつはせっかく持ち運べるコンパクトなDJ機材

ファームウェア(17327)が公開される

【2017.5.8 更新】ファームウェア(17327)は、SDカード内のファイル管理に関するバグが見つかったため、公開停止となりました。 現在( 5/8 )公開されているファームウェアは、17327のバグを改修したベータ版(17329)と一つ前のバージョンの正式版(17283)の2つとなります。 情報源 Re: ソフトウエアをアップデートした方が不具合(SDカード読み込みエラー)がでます (JDSound 公式フォーラム) GODJの製品サイトにて、GODJシリーズ共通ファームウェア(17327)が公開されました。 ダウンロードにはユーザ登録が必要です。 変更点は次のとおりです。 GODJ-Cにおいて、USBモードから画面タッチで抜けられなくなる問題を修正。 EQ X-Fadeモードでの操作、画面表示などに関するいくつかの問題を修正。 一部のSDカード使用時の安定性を向上。 一部の曲を解析中にフリーズすることがある問題を修正。 これまで寄せられていた、GODJ Plus/GODJ-Cでみられた問題への対処が主な内容となっています。これにより、ソフトウェア由来のフリーズ問題は解決に向かうことでしょう。 こちらは初代GODJですが、さっそく適用しました。特に問題なく更新が完了したことを確認しました。 このエントリの情報源 ファームウェアアップデートのご案内 (最新版は17327です) (JDSound 公式フォーラム) ファームウェアのダウンロード [要ユーザ登録](jp.monstergodj.com) 公式Twitter 本日、GODJシリーズ(PDJ, GODJ, GODJ-C, GODJ Plus)共通のファームウェアをリリース致しました。これまで皆様から頂きました「SDカードが認識されない」「AACのファイルが再生できない」「途中でフリーズする」といった問題への対策が中心になります。 — GODJ (公式) (@GODJ_jp) 2017年4月27日

目からウロコのスライド技

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GODJシリーズのUIの要といえば、2つのタッチスクリーン。これに異論がある方はいないかと思います。 音源を選び、テンポを合わせ、パッドを叩き、ピアノ弾いたかと思えば、スクラッチをかます。まさにプレイのエッセンスがスクリーンにギュッと凝縮されています。 どうしてもスクラッチプレイなど、テクニカルな方面に注目が集まりがちですが、知っておくとプレイがスムーズになる指技がありますので、2つほどご紹介しましょう。 ファイルブラウザでの左/右スライド 選曲はプレイの命。いつ何時もテキパキとこなしたいものです。 そこで、覚えておきたいのがファイルブラウザでのスライド技です。上/下はご存知のとおり、画面の上下スクロールですが、ここで注目するのは左/右スライドです。   左スライド アイテムに応じて動作が異なります。対象を選択してから、指を左へスライドします。 ファイルを選択 :ファイル情報ウインドウを表示する ディレクトリを選択 :そのディレクトリに入る 「親ディレクトリ」アイコンを選択 :現在のディレクトリから一つ上に移る 右スライド 選択の如何を問わず、現在のディレクトリから一つ上に移る 何といっても、FUNCTIONノブを使うことなくオペレーションできるのが便利です。個人的には「右スライド」をよく使います。これをマニュアルで見つけた時は、目からウロコでした。 BPM表示エリアでのスライド ダンスミュージックではBPM合わせに命をかけるわけですが、GODJではAUTO SYNCのおかげでドタって切腹というケースもあまりないと思います。ただ、この機能に頼りすぎるあまり、節操なく選曲していると、盆と正月が一緒に来たようなてんやわんや状態となり、どうにもこうにも気持のよくないテンポにハマる時があります。 こうなると、手動でじわじわテンポスライダーを動かして帳尻を合わせたりするのですが、どうしても不自然さが出てしまいがちです。それをいい感じに収めてくれるのが、BPM表示エリアでのスライドです。 BPM表示エリアの「Orig」→「Now」と指をスライドさせます。すると、BPMが自動的にじわりじわり変化しながらオリジナルの数値へ。この戻り方が絶妙で、不自然さを感じさせません。 この技はマニュアルではシレッと書いてあるだけで、うっ

GODJ in アウトドア

もうすぐ、ゴールデンウィークですね。 GODJシリーズの機動力を活かして、海へ、山へ、はたまたBBQなど、屋外でのプレイの機会が増えそうな予感です。木かげでまったりDJ、ビーチでウェーイなDJ、ビール片手にDJ。想像するだけで楽しくなってきます。 ここで、注意を1点だけ。 GODJは精密機器です。防塵防滴構造にはなっていません。 潮風、ビール、汗、砂、虫などなど、すべてが敵です。地べたへの直置きは避け、安全な場所を探しましょう。可能であればスタンドを用意するのもいいかもしれません。とにかく、いつも以上に設置場所に気を使うべしです。 かくいう私めも、BBQのとき、肉をつまんだ指でノブをグリグリとやってしまったことがあります。たとえ、信頼のアルプス電気製ロータリーエンコーダーであっても、これではヒトタマリもありません。 反省しております。 また、イベントから帰宅したら、すぐに布団へGO!ではなく、砂などの異物チェック&キレイに拭いてからケースにしまいましょう。 次の出番で電源が入らなかったら、目も当てられません。もちろん、チェックとクリーニングは屋外での使用に限ったことではありません。 末永く使うためにも、使用後のメンテナンスをお忘れなく。 ※ 開口部があるので難しいかもしれませんが、防水ケースが開発されたら頼もしいこと請け合いです このエントリの情報源 公式Twitter @0OG ご支援頂きましてありがとうございます。 ①本製品は防塵防滴仕様ではございません。精密機械としてのお取り扱いをお願い致します。 ②MotionScoreについては現在接続テストを行っております。具体的な公開時期につきましては現時点では申し上げられません。 — GODJ (公式) (@GODJ_jp) 2017年4月11日 GODJの中央部。上の6個のノブはロータリーエンコーダーと言いまして、日本の大手電子部品メーカーであるアルプス電気の製品です。この部品のクリック感や安定した回転トルクは中国製品では真似できません。 #monstergodj #pdj pic.twitter.com/e5PzeyYCnU — GODJ (公式) (@GODJ_jp) 2014年4月12日

SDカードを使う

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GODJでプレイするにあたり、これがなくては始まらないもの。そう、SDカードです。もちろん内蔵メモリだけで頑張ることもできますが、あらゆるシーンを想定してさまざまなネタをカードにブチ込んでおきたいところです。 まずは、基本的なところから。GODJシリーズは、最大2TBまでのカードに対応しています。ですので、容量に限っていえば、どのカードを購入しても問題ありません。2017年4月現在、入手可能な最大容量のカードは512GBとなっています。 また、マニュアルでSDカードのスペックについて言及されているのは容量だけで、データ転送速度などその他の要件については、特に見当たりません。 そこで、 カード選びのヒントを考えてみることにします。 カードのサイズ SDカード(標準サイズ):GODJのスロットはこのサイズに対応しています miniSDカード:ガラケー時代のカードで、最近はほとんど見かけないタイプ  microSDカード:スマホや音楽プレーヤでおなじみ、小指の爪サイズのもの  小さいサイズのカードはサイズ変換アダプタ(mini→標準/micro→標準)をかませば使用可能ですが、変換アダプタの品質が悪いと読める読めないのトラブルを引き起こすことになります。手持ちのカードを流用するなどの事情がなければ、SDカード(標準サイズ)を購入したほうが安心できます。 転送スピード 現在、4K動画の記録に耐えうるような高速タイプが登場していますが、そもそもGODJでの利用であれば転送速度が問題になることはないでしょう。ただ、大量のファイルをカードへ転送するときには、スピードがものをいいますので、高速なカードとそれに対応したカードリーダがあると便利です。 カード選びが済んだら、GODJで使うための準備を行います。  カードのフォーマットと呼ばれる作業です。荒れ地をならして、地名をつけ番地を振ることに例えられます。カードの記録部分を区画整理して、GODJが読み書きできるようにするわけです。 SDカードはフォーマット済みのものが販売されているのでは? と疑問に思うかもしれませんが、フォーマットの方式にはさまざまな種類があり、カードを確実に使えるようにするためにも、必ずGODJでフォーマットします。 ここで注意が必要なのは、フォーマットを実行するとこ

ファームウェア

これまでのエントリで必ずといっていいほど出てくるキーワードとして「ファームウェア」を挙げることができます。 いったい、こやつは何者なのか? では、まずここでGODJを身も蓋もない言い方で表現してみることにします。 さしずめ「DJ専用モバイルコンピュータ」といったところでしょうか。情緒の欠片もなく、ぜんぜん楽しそうにありません。ただ、このイカしたガジェットもまた、コンピュータなわけです。 そうなると「コンピュータ、ソフトなければタダの箱」という、いにしえの格言からも分かるように、エフェクトをビシっと決める高速CPUを搭載しようが、低音の効いたスピーカーがあろうが、縦フェーダーが付いていようが、これらを仕切るソフトウェアが存在しなければ、まったく役に立たないわけです。タッチパネルは真っ暗なまま、ウンともスンともいいません。ハードウェアとソフトウェア、この両輪が揃ってはじめてGODJが成立します。 そこで、ファームウェアの登場です。 パソコンでいえば、WindowsやMacOS。スマホならば、AndroidやiOSにあたるソフトウェアのことです。 パソコン、スマホ用のOSとGODJのファームウェアの一番の違いといえば、汎用か専用かという点です。あらゆる用途を想定した広大で複雑な設計とは違い、DJをストレスなく楽しむことに特化した設計となっています。そのためソフトウェアはコンパクトで、トリッキーなプレイにも遅延のないレスポンスを実現します。そのうえ、余分な機能がないため(プレイ中にWindows Updateとかもう地獄です)、動作の安定性にも寄与しています(GODJ Plusは育ち盛りで、やんちゃなところもありますが)。 また、開発元のJDSoundはユーザの要望を広く聞き入れ、日々ファームウェアを改修しています。要望によって取り入れられた機能は枚挙に暇がありません。プレイ中に感じた「ここは、こうだったらな~」があれば、Twitterでつぶやいてみるといいかも知れません。何から何まで実現するわけではありませんが、リクエストが採用されるなんてこともあり得ます。 何といっても、GODJにはまだ眠っている機能があります。それらを目覚めさせ、ハードウェアを余すところなく活用するため、ファームウェアは欠かせないものなのです。 とはいえ、ファーム

最大ファイル数の制限

【2017.7.20 追記】ファームウェア(17468)がリリースされ、制限が緩和されました。 GODJシリーズは、理論上最大2TBのSDに対応しています。 これならば「ありったけの音源をブチ込んで超ロングプレイも可能だぜ!」と意気込むのが人情というもの。 しかし、現システムには最大ファイル数の制限があり、それを超えた部分はファイルブラウザに表示されずプレイすることができません。その点に注意して選曲を行う必要があります。以前、制限はドライブごとに設定されていましたが、それが撤廃され内蔵ドライブとSDカードの合計でカウントされるようになりました。 最大ファイル数(要FW17468以降) GODJ(PDJ) GODJ-C GODJ PLUS 9900曲 9900曲 9900曲 なお、フォルダも1ファイル(曲)とみなしますので、ファルダを作ったぶん再生できる曲数は減ることになります。 開発元が目指しているのはあくまでも制限の完全撤廃であり、それを実現すべくファームウェアを開発中とのことです。緩和策はその第一段階に当たるものです。最終的な目標に到達するにはもう少し時間がかかりそうですので、ユーザ側では制限を織り込みながらプレイ環境を構築していくことになります。 このエントリの情報源 Re: 不具合報告 SDカード内のファイル非表示(GODJ 及び GODJ Plus) (JDSound 公式フォーラム) 最大曲数制限の緩和 ファームウェア(17468)が公開される

ファームウェア(17314)が公開される

GODJの開発元、JD Soundの公式フォーラムにて、ファームウェア(17314)が公開されています。 【2017.4.22 追記】こちらのFW(17314)は ベータ版 となっています。GODJ PlusでSDカードまわりに問題をかかえているユーザに向けてのリリースです。GODJ/-Cのユーザについては、導入のメリットはないと思われます。次期正式FWのリリースを待ったほうがよさそうです。 GODJ plusのユーザで、SDカードからの読み込みや解析で問題が発生している方は、試してみるといいかもしれません。 ただし、このアップデートでも問題が改善が見られない場合は、サポートに連絡して指示を仰いでください。 GODJ Plus 起動直後の挙動について:ファームウェア(17314 ) (JDSound 公式フォーラム) このエントリの情報源 公式Twitter @kishiwadapeople 貴重な情報ありがとうございます!SDカードが無い状態なのであまり効果はないかも知れませんが、現在ユーザフォーラムにてベータ版を配布しておりますのでお試し頂けますでしょうか?結果をご報告頂ければ幸いです。宜しくお願い致します! https://t.co/hCE1hn9j1m — GODJ (公式) (@GODJ_jp) 2017年4月21日

プレイリスト

DJをするにあたっては、場の雰囲気を見ながらフィーリングのままに繋ぐこともあれば、ばっちりセットリストを固めてから出陣することもあるかと思います。 特に後者の場合、プレイリスト機能は欠かせないものです。 GODJでは、最大 100リスト を作成することができ、全リストの収録曲を合計して 10000曲 になるまで登録できます。つまり、100セット作成した場合、1リスト当たりの最大曲数は100となります(100曲/リスト × 100=10000曲)。これだけのキャパがあれば、問題はないものと思います。 また、プレイリストは m3u8形式 でエクスポートできます。書き出したリストは、USB接続でPCへ読み込むことができます。ただし、リストはエクスポートするだけで、 インポートすることは出来ません 。GODJ→PCの一方通行となっています。 PCで編集したリストを読み込むことができれば何かと重宝するのですが、現状では対応していませんので注意が必要です。見方によっては、PCなしで済ませるというコンセプトが徹底されているとも考えられるわけですが、やはり、インポートについてはユーザからの要望が多いようです。 これを受けて、開発元では今後のファームウェアでインポートに対応するとしています。 このエントリの情報源 GODJ/GODJ-C/GODJ Plus共通 マニュアル (monstergodj.com) 公式Twitter @_FUMiZO_ 現在プレイリストはエクスポートはできてもインポートはできません。こちらも現在開発を進めています。 — GODJ (公式) (@GODJ_jp) 2017年4月21日

マニュアルはヒントの宝庫

GODJの長所といえば、やはり、マニュアルを読まなくても、大体のことは直感的に出来てしまうところかと思います。そもそも、取説はダウンロードするのが面倒だし、読んでいると眠くなるし……。かくいう私めも、そんな風に思っていました。 しかし、ある程度プレイに慣れてくると、この操作をもっとサクッとできないかとか、デフォルト設定ではやりにくいアクションが出てくるのが世の常。タップではなく数値でBPMを設定したり、ボタン一つでBPMをOrigに戻したりなど、ちょっとした小技はみな、そこに書いてあったりします。 「習うより慣れろ」はもちろんのことですが、GODJの深遠なる世界へ進んでいくには、マニュアルを地図がわりに探検するのが一番だと思います。 ということで、いずれマニュアルから話題を取り上げて、ご紹介するかもしれません。 GODJ/GODJ-C/GODJ Plus共通 マニュアル (monstergodj.com)

GODJ Plusのフリーズ

GODJ Plusを手にしたユーザも増えてきたことから、公式Twitterで不具合のレポートを見かけるようになってきました。 なかでも、フリーズは厄介な問題です。 現在、開発元で把握している原因は、大きく分けて2つあるようです。 その1:ソフトウェア(ファームウェア) 【2017.5.14 更新】ソフトウェア由来のフリーズを解消するための ベータ版ファームウェア(17329) がリリースされました。 次のモジュールのバグによるもの SDカードドライバ BPM解析エンジン AutoDJの選曲ルーチン(ランダムプレイ時) このうち、1と2については開発中のファームウェアで解決のめどが立っています。 また、3についても原因は判明しており、対処出来る見込みとのこと。 次期ファームウェアでの解決を期待しましょう。 その2:ハードウェア 内部基板(メインメモリ)に不具合がある個体があるそうです。 この場合、良品との交換となります。 フリーズにお困りの方 お問い合わせ ページを確認のうえ、サポートに連絡してください。 このエントリの情報源 全数発送完了のお知らせ (公式blog) 公式Twitter @kishiwadapeople 現在フリーズを引き起こす原因で特定できているのは①SDカードドライバ、②BPM解析エンジン、③AutoDJの選曲ルーチン、④メインメモリの物理的障害の4つです。このうち①と②は社内のベータ版でほぼ解決済み、③も原因はわかっているので対処可能です。④のみが交換対応になります。 — GODJ (公式) (@GODJ_jp) 2017年4月20日

GODJ 機能比較表

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3機種の機能を比較してみました。 (Version:2017-11-01-01) GODJ(PDJ) GODJ-C GODJ PLUS 楽器機能 (ピアノ/ギター) ◯ ★ ◯ ハイレゾモード ◯ ★ ★ 内蔵メモリ 4GB (音楽データ領域2GB、 録音領域1GB、 システム領域1GB) 4GB (音楽データ領域2GB、 録音領域1GB、 システム領域1GB) 16GB (音楽データ領域14GB、 録音領域1GB、 システム領域1GB) AAC対応 注2 ★ ★ ★ 注7 最大曲数 注3,4 9900 9900 9900 USB-Aポート × × ◯ 注5 内蔵スピーカー × × ◯ MotionScore × × ★ 注7 WiFi対応 × × × 注1,6 Line出力端子 3.5mm ステレオミニ 3.5mm ステレオミニ RCA ステレオピン AutoDJ Advanced FX ★ ★ ★ 注7 ★:FWを17468以降に更新し、拡張モジュールのライセンスを購入することで対応   但し、MotionScoreは17696でサポート 注1:開発中のFW(リリース日未定)にて対応の予定 注2:デジタル著作権保護(DRM)、 Apple Lossless は非対応 注3:内蔵ドライブとSDカードの合計(FW17468以降が必要) 注4:フォルダも1曲とみなす 注5:ドライバ開発中のため動作せず 今後のFWアップデートにて有効化および各種機能を搭載の予定 注6:USB-Aポートに無線LANアダプタ(別売)の接続が必要 注7:Makuake(クラウドファンディング)版は標準装備(有償のモジュールは不要) オプション画面→システム(2)に、Makuakeのアイコン( )があればMakuake版 このエントリの情報源 GODJのTwitter公式アカウント (twitter.com) スペック表 (jp.monstergodj.com) Re: pulsのaac再生について (JDSound 公式フォーラム)

GODJのバリエーション

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2017年4月現在、GODJは3機種が発売されています。 GODJ 希望小売価格 ¥64,584.-(税込) いわずと知れた元祖GODJ。音出しにはスピーカーが必要。 ※Monster Cable社と提携以前のモデル「Faudio PDJ」は同じスペックで製品名のみ異なります カラー:シルバー、ゴールド(限定モデルで入手困難) GODJ-C 希望小売価格 ¥37,584.-(税込) GODJの廉価版。音出しにはスピーカーが必要。 楽器(ピアノ/ギター)機能とハイレゾ機能が無効化されているが、有償の機能拡張ライセンスを購入することで有効化できる。 カラー:ブラック GODJ Plus 希望小売価格 ¥53,784.-(税込) スピーカー内蔵の最新機種。 パッド、縦フェーダーなどを搭載し操作性を向上。 カラー:ブラック、シルバー

GODJについて(あいさつにかえて)

「 Monster GODJ 」は仙台のベンチャー企業、 JDSound 社が手がける 完全自律 ( スタンドアロン ) 型のポータブルDJシステム。業務用ケーブルで知られる Monster Cable 社のブランド名「Monster」を冠して販売されています。 JDSoundがMonsterと組むきっかけになったのは、米国で開催された楽器の展示会でブースがご近所だったからというもの。Monsterの社長がGODJブースを電撃訪問し、一気にライセンス契約まで漕ぎつけたとか。 製品の完成度は高かったものの、認知度の低さがネックだったGODJ(Monsterとの提携前の製品名はPDJ)。まさに渡りに船でした。 こうして、世に広く知られるところになったGODJ。 日本では未だ知る人ぞ知るガジェットだったのですが、それを覆す出来事が……。 2016年にクラウドファンディング・プラットフォーム「Makuake」にて 新機種「 GODJ Plus 」の開発が発表されたことに始まります。 スピーカーを内蔵し、完全自律というコンセプトを一歩進めるとともに、縦フェーダーを追加するなど、操作性の向上を図った発展型として紹介されました。 驚くべきことに1292人の投資を得て、目標金額の20,000,000円を遥かに超える53,037,600円の資金を調達。それは、クラウドファンディングの成功例として、また、ポータブルDJシステムという、ありそうでなかったガジェットとして脚光を浴びたのでした。 また、その一方で開発は困難を極め、2016年10月完成というスケジュールは、 2017年3月へと大幅にずれ込むことになりました。しかし、中途半端なものを送り出したくないという開発元のポリシーに出資者の多くは支持を表明し、その完成を今か今かと待ち続けました。 そして、2017年4月17日。 すべての出資者に対し「GODJ Plus」の発送が完了したのでした。 このblogではユーザサイドからGODJシリーズにまつわる情報(時には関係ないものも)を発信していこうと思っています。 どうぞ、よろしくお願いします。